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ウェブマガジン 使命は、水泳の本当の楽しさを伝えていくこと

2015.04.21

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水とうきうきロゴ

使命は、水泳の本当の楽しさを伝えていくこと

八尋 大 (Dai Yahiro)          
クラブチーム BLAST WAVE aquatics代表 国士舘大学水泳部コーチ 
2012年ロンドンパラリンピック代表コーチ
老若男女、大学生、障がい者など、全てのレベルの水泳愛好家と、水泳を通じて共に成長していく事をモットーに、水泳指導奮闘中。
ブログ>> http://blast50mfr19sec.blog97.fc2.com/

いつのまにか水泳をしていた幼少期

 4歳の頃に、夏の水泳教室に入れられて始めたと聞いています。当たり前ですが、自分の意思ではありませんでした。
 その後、名古屋で小学校低学年を過ごしましたが、同じ団地に住んでいた友達が入るからという理由で、選手育成コースに上がりました。
 水泳以外の習い事をした記憶がほとんどなく、学年が上がっても水泳を続けました。スイミングスクールを辞めたのは、大学三年の夏。日本学生選手権(インカレ)に出て、現役を引退しました。

”コーチング”という新しい可能性

中学三年生の時、部活の顧問の先生が、スイミングと部活の両立が難しいなら、仲間に水泳を教えてみてはどうか、と提案されたのがきっかけで、コーチングというものに興味を持ち始めました。高校、大学と最終学年の時は、コーチ的な立場で皆をサポートしました。

 いざ、大学を卒業する前に、ふと気づいたのは、今やっているコーチングは、人の真似事、自分のオリジナリティは一切無いことに疑問を持ち、このままコーチという仕事に就いても人のためになることが出来るのかと思い、海外に留学することにしました。
 世界各国様々なトップ選手やコーチのところに図々しいと思いつつも足を運び、色々学び、感じました。帰国したら、この経験を人のために役立てたいと思い、自然と水泳のコーチという仕事で生きていくと決めました。

 ただ、どうやって食べていけばよいかは、全く想像できなくて… 多くの先人、先輩方のアドバイスを頂きながら、今に至っています。

使命は、水泳の本当の楽しさを伝えていくこと

教える楽しさは、『上達の喜びを共に共有できること』

 コーチングの魅力は、良いことがあれば一緒に自分の事のように嬉しくなりますし、またうまくいかない苦しみも共有出来るので、一緒に成長できる感じがやめられません。逆に難しさはあまり感じた事はありません。小学生であれ、学生であれ、障がい者であれ、やる気がある人への指導には、難しさはありません。
 2012年にロンドンパラリンピックの代表コーチに選ばれ、それまでは無我夢中でその夢(目標)を実現するために様々なことを犠牲にしながら頑張って来ましたが、その後、2年ほど燃えつきました(笑)。
 最近、私の目標って何だろうと考えてみたところ
 
『どこにもいない、伝説のコーチになりたい!』ってことなのかな、と気づき始めました。
 
 どんなジャンルの水泳も教えられて、自分自身も泳いじゃって、“八尋“ってオリジナルの名がつく水泳技を編み出したり、何処にもないクラブチームを作ってみたり…。
 みんなが進む道を進むのではなく、私が新たな道を切り開いて行けるようなコーチングの出来るコーチになる!というのが、今の目標でしょうか。

水泳は自分自身と向き合う、非日常のスポーツ

 水泳は、プールの中を行ったり、来たり。正直、孤独なスポーツかもしれません。景色もほぼ変わらないし、時に無意識にただ体を動かしている時もあります。
 でもふと考えてみれば、技術の向上によって、より楽に、長く、そして速く泳げるようになる水泳は、他の競技と全く異なる非日常的なスポーツです。また、どんなスポーツでも、自分自身のパフォーマンスが向上していく過程を楽しむ事が基本ですが、水の中では、自分自身とより向き合えるとても素晴らしい瞬間を提供してくれる。それが水の魅力だと思います。

使命は、水泳の本当の楽しさを伝えていくこと

『水泳が好きだから』

 昔、選手コースに入って毎日泳いでいた頃は、正直、水泳あまり好きじゃなかったんですよ(笑)。
大学3年の夏、21歳の時に競泳を引退して、コーチになる道を選び、海外に留学した時。アメリカで友達になった選手に『何で水泳のコーチになろうと思ったんだい?』って聞かれ、ドキッとしました。答えに困り、逆に聞き返したんですよ。『何で水泳をやっているの?』と。そうしたら彼は考える間もなく『好きだから!』と答えたわけです。

使命は、水泳の本当の楽しさを伝えていくこと

 私は、親の仕事の関係で、中学二年の時に、アメリカで一年間過ごしたことがあったのですが、その時に入ったチームは、その地域ではそんなに強いチームではなかったのですが、とても楽しかったんですよ。毎日休まず練習に行き、雪が降っても朝練に行きました。でもそのような気持ちは日本では一度も感じられなかったのです。
 その違いが分かる私が、日本で水泳を教えるという事は、、、水泳の本当の楽しさを伝えていく事が使命なんじゃないかな、と思っています。私も常識に捕らわれず、新しい発想で水泳指導をしていくために、自分自身の体を使って、色々な技術向上に取り組んでいます。こんな泳ぎ方したら速く泳げないかな?とか、こんなターン誰もやらないよね!みたいな日々がとても楽しいですよ。
 水泳は、老若男女、障がいをもっていても、誰でも楽しむ事のできるスポーツです。そして、競争することだけが水泳ではありません。

『昨日の自分よりも上手くなる!』そんな瞬間を水の中で楽しんでください。

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