エピソードカテゴリー

今があるのは水泳のおかげ

2021/03/15

深作 方哉 (Masaya Fukasaku)
水泳インストラクター 水泳個人レッスン Fスイミングクラブ 代表 
幼児から大人まで出張型パーソナル指導を行っている。
https://www.fsuiemig.org/

あまり環境に恵まれなかった小学校時代

 小学校2年生から習い始めた水泳は、正直なところ最初はあまり好きになれませんでした。一番の理由はテストになかなか受からなかったこと。でもそんなネガティブな感情は一瞬で、そのうち悔しさをバネに必死に練習に励むようになっていました。根底にあったのは「もっと上手くなりたい」という向上心であったと思います。クラスがあがっていくことで自然と水泳に対する意識も変化していきました。その後5年生になる頃には難なく一番上のクラスに進級。でも当時通っていたスイミングクラブには選手コースが無く、近隣のクラブにも無く。もっと上を目指したくても頑張れない…。大会への出場は系列クラブのクラブ対抗戦くらいでそれが唯一の経験でした。

 中学、高校時代は実は独学で水泳を行っていました。中学校でも水泳を続けるようと思っていましたが、通えるところに無く家庭の事情もあり、やむを得ずこの道を選びました。環境を恨んだ時期もありましたが、タイムが上がった時の喜び・きつい練習を泳ぎ切った達成感などのいくつもの経験が私自身のモチベーションでもありました。何より大好きな水泳から離れる生活は想像できませんでした。

水泳指導者になるまで

 独学の水泳と並行して、中学校は別のスポーツに邁進。実力が認められ、高校はそのままスポーツ推薦で入学しました。しかし結果がついてこないことや度重なる大怪我に見舞われたこと、他の部員からの嫌味・嫌がらせなどに苦しみました。さらに練習再開後も顧問からの冷たい態度や怪我への理解が得られない…。悔しさでいっぱいでしたが、どこにもぶつけることができないやるせない思いを抱き毎日が過ぎていきました。

 そんな経験もあり高校卒業後は、スポーツに関わりのない短大に進学。私は完全にスポーツや周りに嫌気がさしていました。その短大も経済事情で中退することになり、仕事をどうするかという時にふたたび思い出したのが「水泳」でした。誰かに水泳を教えてみたい、自分ができる事が水泳ぐらいしかない…なりより水泳が忘れられない。また指導者となって高校時代の自分みたいな経験をさせたくないという気持ちも心の片隅にありました。様々な思いから、偶然見つけたとある小さいクラブの求人に応募。そこから私の指導者人生が始まりました。

そして起業しクラブ設立へ…

  しばらくして大手フィットネスクラブに移籍し、水泳インストラクターとして働きていた時のこと。掛け持ちしていた、個人レッスン専門クラブのインストラクターとのご縁もあり、水泳クラブを起業するお話をいただきました。ただ起業するまでは、迷いもありました。こんな社会経験がない自分がいきなり経営なんてできるだろうか?無名な自分がこの業界で勝ち抜いていけるのか??など不安や迷いは山のようにありましたが、ひとりで育ててくれた母親からの後押しもあり、決断しました。

 現在はレベル問わず様々な方の指導に携わる充実した毎日を送っています。泳げるようになって喜んでくれる子どもたちや大人の方、保護者の方から「ありがとうございます!」「おかげで水泳が好きになった!」と言ってもらえることは一番の喜びです。

 多くのお客様と水泳を通じて関わらせていただきながら、僕自身が逆に気づかされることも多くあります。この道を選んで良かったと思える瞬間でもあります。

水泳個人レッスン Fスイミングクラブのロゴ

 

水泳指導をしていく中で今の世代に伝えたい事

 設立してわずかですが、私のところには多くのお客様がそれぞれ色々な目的を持って水泳を習いに来てくれています。

「泳げないことを克服したい子」
「学校の検定に合格したい子」
「選手として、タイムを上げたい子」
「怪我の対策を教えてほしい」

などなど…。どこまで上達させたいかは、ご家庭の教育方針や本人の意思や状況・経済状況などにもよって異なります。それぞれの状況に合わせ、アプローチを考えています。

 私の仕事は、目標を達成までサポートし、よりわかりやすく、効率よく、楽しく指導することです。単純に水泳の技術だけを教える指導者では終わりたくないと思っています。水泳のみならずスポーツを通じて、楽しさ・目標を達成する達成感・水泳選手・スポーツ選手として活動できる喜びなどを、感じながら続けてほしいと思っております。そういった経験は、自分の大きな財産・今後の人生にかけがいのないものとなります。

 そのことを伝える為にも、自分自身がますます日々指導の技術向上の努力を重ね、次の世代に伝えていかなければなりません。水泳・スポーツの発展に努めていくことが私の使命です。

深作 方哉